【報告】南相馬市小高区「建物拡大損害に関する説明会」を開催しました

南相馬市小高区「建物拡大損害に関する説明会」を開催しました

平成24年9月25日

原発被災者弁護団

 

 

当弁護団では,9月23日,南相馬市鹿島区の鹿島生涯学習センターさくらホールにおいて,小高区民の方を対象にした「建物拡大損害に関する説明会」を開催しました。

 

 

説明会当日は,あいにくの天候にもかかわらず,約150名の小高区民の方にご来場いただき,不動産賠償に対する住民の方々の関心の高さがうかがわれました。

 

 

説明会では,初めに原子力損害賠償紛争解決センターに集団申立をした方々に対して申立状況や集団申立の審理方法など,集団申立の現状と今後の進行についての報告がなされました。

 

 

次に,建物拡大損害に関する考え方や既にADRに申立をした方に対して配布した被害状況調査票の書き方などの説明がなされました。

 

 

地震による被害だけであれば,早期に適切な応急処置を施すことによって,建物の被害を最小限に食い止めることがでたはずです。しかし,原発事故によって避難を余儀なくされたために,応急処置を施すこともできず,建物の被害が拡大したという実態があります。

 

 

当弁護団では,現在,すでにセンターに申し立てをした方々に対して被害状況調査票を配布し,建物拡大損害の詳細調査を実施しているところです。調査が完了次第,東京電力に対して適切な賠償を求めていく予定です。