【報告】鹿島区訴訟第21回口頭弁論期日について

【報告】鹿島区訴訟第21回口頭弁論期日について

1 鹿島区訴訟とは
鹿島区訴訟は、南相馬市鹿島区の住民(30㎞圏外で、政府による避難指示区域外であるが、「地方公共団体が住民に一時避難を要請した区域」として中間指針の対象区域となっている地域)が原告となり、国と東京電力を被告として、一人当たり660万円の慰謝料等の支払いを求めている訴訟です。現在131世帯、329名が原告として参加し、福島地方裁判所で審理されています。

2 第21回口頭弁論期日の内容
(1)日時
令和2年6月17日(水)午前10時30分、福島地方裁判所203号法廷(大法廷)において、第21回鹿島区訴訟口頭弁論期日が開かれました。

(2)原告提出書面について
今回は、原告提出書面はありません。

(3)国提出書面について
① 被告国第32準備書面
[内容]O.P.+10メートルを超える津波を被告国が予見できたとの原告らの主張に対する反論(主として貞観津波に関する知見に関して)。

(4)東電提出書面について
① 被告東京電力準備書面(25)(損害論総論について)
[内容]鹿島区の損害について、鹿島区が(国ではなく)南相馬市の判断に基づいて避難要請をされた地域であることを前提にして、月額10万円の7か月分である70万円が相当であると主張するもの。

(5)原告本人尋問について
今回の期日から原告本人尋問が始まりました。今回は原告1名に対する尋問が行われ弁護団からの質問(主尋問)40分、その後、被告東電の質問(反対尋問)が30分行われましたが、被告国からの質問はありませんでした。

3 今後の日程について
2020年9月2日(水)13時30分 第22回口頭弁論期日(203号法廷)

【本件に関するお問い合わせ先】
〒160-0004 東京都新宿区四谷3-2-2 TRビル7階
マザーシップ法律事務所 弁護士 内田 明
TEL 03-5367-5142 FAX 03-5367-3742