【報告】鹿島区訴訟第3回口頭弁論期日のご報告

鹿島区訴訟第3回口頭弁論期日のご報告

平成28年6月3日

原発被災者弁護団

  1 第3回口頭弁論期日について

  平成28年5月10日午後3時から、福島地方裁判所203号法廷において、鹿島区集団訴訟の第3回口頭弁論期日が開かれました。当日の経過は、以下のとおりです。

 

  2 提出書面について (原告)

 ・ 第5準備書面(被告らのSA対策の懈怠について主張の整理)

 ・ 第6準備書面(敷地高を超える津波に対する対策を講じていれば結果回避は可能であったこと等)

 ・ 第7準備書面(「福島第一発電所 日本海溝寄りの想定津波の検討Rev.1」の意義と被告らの津波についての予見可能性)

 ・ 第8準備書面(被告東京電力の過失の審理の必要性)

 ・ 文書送付嘱託申立書補充書 (国)準備書面の提出なし (東電)準備書面(1)

     ※ 東京電力について過失を審理する必要がないことを主張しています。

 

  3 意見陳述等について

 ① 原告意見陳述

 ② 第5準備書面要旨の陳述

   SA(シビアアクシデント)対策の懈怠を一つの責任原因として捉え、予見可能性の対象をSA自体(例えば、本件事故に則して言えば,原因を問わず,全交流電源が短時間を超えて喪失し,本件原子炉設計上の余裕及びディーゼル発電機では適切な炉心の冷却又は反応度の制御ができない状態に至り,その結果,炉心の重大な損傷に至る事象)として、全交流電源喪失(SBO)対策等の結果回避のための措置を怠ったことなどを主張しました。

 ③ 第6準備書面要旨の陳述

   本件事故の津波の高さが敷地高さを超える程度のものであったことや失敗学会作成の「福島原発における津波対策研究会・最終報告書」を基に本件事故を防ぐための具体的な結果回避措置を主張しました。

 

  4 今後の日程について

 ・ 第4回期日 平成28年7月8日(金)午後2時 福島地裁206号法廷

 ・ 第5回期日 平成28年9月26日(月)午後2時(予定)

 ・ 第6回期日 平成28年12月5日(月)午後2時(予定)

 

  【本件についての問合せ先】

 原発被災者弁護団鹿島区担当 弁護士 内田 明

(マザーシップ法律事務所 TEL 03-5367-5142)