【報告】飯舘村蕨平集団申立てで東京電力が再度の回答期限を徒過

【報告】飯舘村蕨平集団申立てで東京電力が再度の回答期限を徒過

 

2014.4.17

 

 2014年4月11日付けニュースでご報告しましたように,飯舘村蕨平地区の集団申立て(33世帯,111名)で,原子力損害賠償紛争解決センターは,和解案の再考を求めると上申していた東京電力に対し,「和解案を維持する」とした上で,4月17日必着で,和解案への諾否を回答するよう,再度求めていました。

 

 ところが,東京電力は,回答期限ぎりぎりの4月17日午後6時前に,上申書を提出し,「今しばらく和解案に関する検討の時間をいただきたい」として,和解案に対する回答を更に先延ばしにしました。

 

 今回の和解方針及びそれに基づく和解案が提示されたのは3月20日であり,既に4週間を経過しているにもかかわらず,東京電力は,センターから示された再度の回答期限を徒過したものです。

 

 このような東京電力の対応は,《センターから提示された和解案を尊重し,和解仲介手続の迅速化に取り組む》という同社の誓約に反するものであり,当弁護団は,厳重に抗議します。東京電力に対して,これ以上の引き延ばしを図ることなく,センターの和解方針及び和解案を速やかにかつ全面的に受け入れるように求めます。

 

 センターに対しては,再々度の回答期限を設定し,東京電力に対する説得を強めるように求めたいと思います。

 

 本件についての問い合わせ先:

弁護士 秋山直人(03-3580-3269)

 

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