【報告】センターが飯舘村蕨平集団申立ての和解案を維持
2014.4.11
2014年4月7日付けニュースでご報告しましたように,飯舘村蕨平地区の集団申立て(33世帯,111名)で,原子力損害賠償紛争解決センターが示した和解方針及び先行1世帯についての和解案に対し,東京電力側は,回答期限までに和解案への諾否を明言せずに,「上申書」を提出し,自社の見解に基づいて和解案に異論を述べ,センターに対して「和解案の再考を求める」などと述べていました。
これに対しセンターは,4月10日付け連絡文書で,「当仲介パネルにおいては,平成26年3月20日付け『和解案提示理由書』に記載されている考えに変更はなく,またその他の損害項目についても本和解案に合理性があると考えておりますので,上記和解案を維持します」とし,東京電力に対し,4月17日必着で,和解案への諾否を回答するよう再度求めました。
和解案を尊重せず,和解仲介手続の引き延ばしを図る東京電力に対し,センターが毅然とした態度を示したものと評価できます。
当弁護団は,東京電力に対し,これ以上の引き延ばしを図ることなく,センターの和解方針及び和解案を全面的に受け入れることを求めます。
本件についての問い合わせ先:
弁護士 秋山直人(03-3580-3269)
本ニュースのPDFファイルはこちら(44KB)